引越し費用を安くするための10の方法

一括見積りサイトを使って安い業者を見つける

引越し料金をやすくするためには、そもそもの料金設定が安い業者を選ぶのが一番大切です。これから色々な節約の方法を紹介していきますが、業者選びに勝るものはありません。まずは、料金が安い業者を選ぶこと。そのためには、複数の業者の金額を比較する必要があります。2社や3社では、その金額が適切な価格なのかどうかをきちんと判断できません。最低でも5社以上の金額を比較するようにしましょう。でも、5社以上の業者へ見積もり依頼を出すのは非常に面倒で手間のかかる作業となってしまいます。そこでおすすめしたいのが、「引越し料金一括見積りサイト」です。一括見積りサイトは、住所や荷物、依頼したいオプションサービスなどの簡単な入力をたった1回行うだけで、最大で10社へ一括で見積もり依頼ができる便利なサービスです。

一括見積りの利用はもちろん無料ですし、サイトによっては、現金キャッシュバックのキャンペーンをやっていたり、家具通販サイトの優待割引を受けることが出来たり、住所変更手続きを無料で依頼出来たりと、様々なサービスを併せて受けることもできます。

また、一括見積りを利用するだけで、業者間で価格競争が起きるので、必然的に見積もり金額が安くなるというメリットもあります。個別に見積もり依頼をした場合は、最初は高い料金を提示してくる業者もありますが、一括見積りの場合は、ライバル業者がたくさん存在していることを業者も分かっているので、見積もり金額をかなり安くした状態で提示してくれます。

一括見積りを利用するだけで、引越し料金はかなり安くなります。見積り以外にも便利なサービスを受けることもできるので、上手く利用しましょう。

 

時間指定なしの「フリー便」を選ぶこと

引越し業者のプランには、午前便・午後便・時間指定なしの3つのプランがあります。最も料金が高くなるのは、午前便。引越しを早く済ませたいと考える人が多いので、午前便に予約が集中します。そのため料金は高くなります。次いで午後便が高くなります。午前便の後に作業を開始するので、大抵お昼過ぎ頃からの引越しとなることが多いです。もし、午前便もしくは午後便を選んだ場合は、時間指定の料金が加算されます。

もし時間指定をしないプランを選んだ場合は、その分の料金が安くなるだけでなく、通常の料金よりも割引をしてくれる業者もあります。時間指定をしないプランを「フリー便」や「フリープラン」というコース名で用意している業者が多しですが、そのほとんどが、格安料金を売りにしています。

時間指定をしないプランを選ぶことで料金は確実に安くなります。どうしても午前やお昼に作業をしなければならない場合は仕方ないですが、時間に余裕のある場合は、「時間指定なし」のプランを是非検討してみましょう。

 

 

日程を業者に任せるプランを利用する

引越しの日程を業者に任せることで、引越し料金は大幅に安くすることが出来ます。時間指定よりもさらに割引してくれる業者がほとんどです。日程を業者に任せるプランを選ぶと、通常料金の半額程度まで安くなるのが一般的です。

ほとんどの業者では、利用者側が候補となる日程を数日間提示し、業者側がその中から都合の良い日程を選ぶという形になります。

例えば、クロネコヤマトの「おまかせフリー割サービス」というプランを選ぶと、希望する連続した5日間を指定します。そして、その中からクロネコヤマト側が都合の良い日程を選んでくれます。必ず引越しをしたい日がある場合には使えないコースですが、この1週間の間に引越し出来れば良いというような場合にはとても効果のある節約方法となりますので、是非試してみましょう。

アート引越センターにも、「引越待ち割キャンペーン」という日程決めをアートに任せるというプランがあります。こちらも通常コースの半額ほどの割引が適用されるのでおすすめです。

 

 

混載便は安くなる

格安料金での引越しが可能な中小業者の多くは、「混載便」をメインの輸送方法としてサービスを行っている場合が多いです。混載便とは、1台のトラックに、複数件の引越しの荷物を一緒に積んで引越しを行う方法です。通常であれば、引越し1件に1台のトラックを使用するチャーター便が多いですが、この混載便を使うと、引越し料金がかなり安くなります。トラックの台数を減らし、人件費も削減できるので、業者にとっても利用者にとっても料金面で大きなメリットがあります。

ただ、混載便にはデメリットもあります。それは、荷物の到着日を指定できないことです。混載便の場合は、同じ地方や都道府県へ引越しをする荷物を一緒に積み込みます。そのため、どの荷物から順に到着するかは業者次第となります。荷物の到着には、おおよそ2週間~10日ほどかかります。場合によっては早くなることも遅くなることもあります。

また、業者によっては、トラックの積み荷が一杯になってから輸送をスタートするという業者もありますので、その場合はさらに到着が遅くなる場合もあります。

混載便は料金が安くなりますが、引越し後すぐに必要な荷物は自分で運ぶようにしましょう。また、すぐに荷物が必要な場合の引越しには利用しないようにしましょう。実家への引越しや、すでに新居に家具や関電がある程度揃っている場合には有効な節約プランと言えます。

 

 

適切なプランを選ぶ

引越し業者には、様々なプランがあります。引越し料金を少しでも安くするには、適切な引越しプランやコースを選ぶ必要があります。詳しく言うと、あなたの荷物の量にピッタリのコースを選ぶべきです。

引越しのプランは、トラックの大きさやスタッフの人数などによって分けられ、それによって金額も大きく変わります。荷物が少ないのに、無駄に大きなトラックを使ってしまうと、荷物がスカスカの状態で引越しをすることになり、もっと小さなトラックの格安プランを選ぶべきだったと言えます。依頼したプランで使うトラックに荷物が入りきらなかった場合は、もう少し大きなサイズのプランにすべきだったと言えるでしょう。荷物が入りきらなかった場合は、残った荷物の分を追加料金で請求されたり、自分で別に郵送したりしなければならないので、当初の見積もり金額よりは確実に金額は高くなってしまいます。

単身パックなどは、専用ボックスやカーゴ、軽トラックなどを使う場合が多いので、しっかりと荷物の量をプランに合わせる必要があります。日通やクロネコヤマトの単身パックには、SサイズやLサイズなどの専用BOXがあります。公式サイトには、1つのボックスに積み込める荷物の目安が記されています。もし単身パックを利用するなら、この目安をしっかりと確認し、自分の荷物の量を出来るだけそれに近づけるようにしましょう。

もし荷物がはみ出てしまった場合は、もう1つボックスを利用することになり、2倍の料金が掛かってしまいます。1個目のボックスは一杯で、はみ出たほんの少しの荷物のためにもう1つボックスを利用しなければいけなくなると、無駄な料金を支払っていることになります。もしはみ出た荷物がほんの少しであれば、通常の郵便で送るようにした方が料金は安くなるでしょう。

自分の荷物にピッタリのプランを選ぶこと。家族の引越しの場合は、大きなトラックを依頼して、全ての荷物を1台のトラックで済ませた方が良いので、少し大きめのサイズを頼むようにしましょう。

 

 

中小業者に依頼する

大手業者ではなく、中小業者に依頼することも有効な節約方法の1つです。総合的に見ても、大手業者の方が料金は高く、中小業者の多くは格安料金を売りにしています。どうしても大手業者に頼みたいということでなければ、中小業者へも見積もりを取って金額を比較してみましょう。

近距離の単身引越しなどの場合は、中小業者ですと7000円~10000円ほどの格安料金で引越しできることもあります。中小業者は、特に同一市内や同一県内などの近距離の引越しに格安料金で引越しできることが多いので、近くへ引越しをする場合は、中小業者も必ずチェックしましょう。

大手業者の料金が高い理由は、引越し以外のCMなどの広告料や人件費、多くの営業支店を構える設備費などが必要なためです。それらに多くの資金を必要とするので、引越し料金も高くなります。ですが、大手業者には大手にしかない信頼性や安心感があります。知名度の高さや信頼性の高さを維持するためにはCMなどの広告費は必要ですし、料金が高くなるのも仕方がありません。大手業者を選ぶ場合は、安心も同時に買っているつもりで依頼しましょう。

 

 

荷物を減らす

最も基本的な節約方法の1つが、“荷物を減らすこと”です。荷物が少ないと、使うトラックは少なく、小さくて済みます。さらに作業をするスタッフに人数も少なくて済みます。荷物を少なくすることで、トラック代金や人件費を節約することが出来ます。

荷物が少なくなれば、より格安なプランを利用することも可能です。例えば、夫婦やカップル2人での引越しでも、荷物を減らして少なくすれば、単身パックや単身専用のプランも利用できるかもしれません。

業者の中には、荷物の量に応じて料金が安くなる業者もあります。トラックの荷台の専有面積から料金を算出する場合などです。一般的にはトラックの大きさで料金が決まりますが、時々、荷台の専有面積に応じて料金も安くなる業者があるのでチェックしてみましょう。

 

 

自分で運べるものは自分で運ぶ

引越し料金は、荷物の多さにも大きな影響を受けます。そのため、できるだけ荷物は減らした方が金額は安くなります。荷物を減らすために効果的な方法としては、業者に運送を頼む荷物を減らすという方法です。要するに、運べるものは自分で運ぶということです。長距離の引越しなどの場合は、あまり多くの荷物を自分で運ぶことは出来ないかもしれませんが、近距離の引越しだと、大型の家具や家電だけ業者に依頼して、あとは自家用車で運んだりするという方法も効果的です。

中小業者の引越しプランには、大型家具だけの運送を依頼できるプランもあります。もしダンボールの数が少ない場合や、冷蔵庫や洗濯機、ベッドなどの大きな荷物以外は自分で運べるという場合は、このような大型家具限定のプランなどの利用も検討してみましょう。

 

 

無料サービスが豊富な業者を選ぶ

オプションサービスは、業者によって無料のものと有料のものが大きく異なります。多くの業者で無料となっているサービスといえば、

  • ダンボールなどの梱包資材サービス
  • 養生
  • ダンボールの引き取り
  • ハンガーボックスなどのレンタル

などが挙げられます。

一方、大手業者や多くの中小業者で有料サービスとなっている代表的なサービスには、

  • 洗濯機の設置
  • 家具の分解、組み立て
  • 盗聴器発見サービス
  • エアコンの脱着
  • 吊り上げ作業
  • テレビなどの配線、セッティング

などがあります。

しかし、この有料サービスを無料のサービスとして提供している中小業者が増えています。洗濯機の設置やテレビの配線などを無料でサービスしてくれると有り難いなと感じる人は多いでしょう。特に一人暮らしの女性の引越しなどの場合は、ベッドの分解・組み立てや配線関連、盗聴器発見サービスなども無料となっている業者を選ぶことで、引越し料金はかなり安くなるでしょう。

無料サービスが豊富に揃っている業者に依頼すれば、別の業者では有料のサービスを無料で追加できるので、全く同じ条件で同じサービスを依頼しても料金は全く異なったものになります。

時間に余裕のある方は、候補となる引越し業者の公式サイトなどを見て、無料サービスと有料サービスについてしっかりチェックしてみましょう。

 

繁忙期に引越しをしないこと

引越し料金が最も高くなる時期を知っていますか?1年間で引越し料金が最も高くなるのは、3月の最終週〜4月初旬にかけての時期です。3月や4月が引越しの繁忙期とされていますが、本当の繁忙期はこの3月末〜4月にかけての時期となります。この時期に引越しをすると、比較的距離の近い単身引越しでも、業者によっては10万円近くかかる場合も少なくありません。

したがって、引越し料金を安くするなら、まずはこの繁忙期を避けて引越しの予定を立てることが大切です。引越し料金が高いのは、2月、3月、4月、そして9月です。特に高いのが3月〜4月の時期です。これら以外の月ですと、大手も中小もそこまで変わらない格安料金まで値引き交渉が可能です。

どうしても3月や4月に引越しを済ませなければならない場合は、平日を選んだり、時間指定をしない「フリープラン」を選んだりして、できる限りの節約方法を実践しましょう。繁忙期というだけで通常期に比べるとどうしても料金は高くなってしまいますが、このページでも紹介したような方法を1つでも多く行うことで、引越し料金は確実に安くすることができます。